ASCII Power Review 第200回
「レッツノート FV4」実機レビュー = 13世代の「Core i7-1360P」を搭載した14型モバイルノートPC登場!
2023年02月27日 10時00分更新
パナソニック コネクトはレッツノートシリーズの新モデル「レッツノート FV4 CF-FV4KSCCP」を3月3日に発売する。
本製品は第13世代(Raptor Lake)の「Core i7-1360P」を搭載した14型モバイルノートPCで、2160×1440ドット、3:2という縦に広い大画面ディスプレーを採用することで快適なデスクトップ環境を実現している。
またパナソニック独自の「Max performer」という放熱設計とCPUの電力制御チューニングが施されており、CPU性能を最大化している。早速、本製品の使い勝手、そして気になるパフォーマンスについてチェックしていこう。
i7-1360Pにメモリーは32GBのみ
ストレージはデュアル構成を選択可能
Let's note FV4はOSに「Windows 11 Pro 64ビット」、CPUに「Core i7-1360P」(4P+8Eコア、16スレッド、最大5.00GHz)を採用。メモリーは32GB、ストレージは2基内蔵可能。ファーストSSDはPCIe Gen4 x4接続512GB/1TB/2TB、セカンドSSDは「なし」またはPCIe Gen3 x4接続512GB/1TB/2TBから選択できる。
ディスプレーは14型QHD液晶(2160×1440ドット、3:2、60Hz)を搭載。ディスプレー上部にはWebカメラ(1080p)、IR(赤外線)カメラ、アレイマイク、カメラインジケーター(緑色)を内蔵している。
インターフェースはThunderbolt 4×2、USB 3.0 Type-A×3、HDMI(4K/60Hz)、D-Sub15ピン、有線LAN(1000BASE-T)、SDメモリーカードスロット(UHS-I/UHS-II対応)、3.5mmヘッドセット端子を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(11ax)とBluetooth 5.1をサポート。
LTE通信モジュール(nanoSIMカード+eSIM対応)はカスタマイズ購入時に選択できる。5G対応の通信モジュールは記事執筆時点では用意されていない。
本体サイズは308.6×235.3×18.2mm。重量は30Whのバッテリーパック(S)装着時は約1034g、56Whのバッテリーパック(L)装着時は約1134g。バッテリー駆動時間はバッテリーパック(S)装着時は約9時間、バッテリーパック(L)装着時は約17時間だ。
なお天板とホイールパッドについては、ジェットブラック、イルミネイティングレッド、ディープネイビーの3色から選択できる。ただし、2月28日13時受注ぶんまでで、各色100台限定だ。天板をカスタマイズしたいのなら早めに購入を決断しよう。

右側面には有線LAN(1000BASE-T)、USB 3.0 Type-A×2、SDメモリーカードスロット(UHS-I/UHS-II対応)、D-Sub15ピン、左側面には電源端子、HDMI(4K/60Hz)、Thunderbolt 4×2、3.5mmヘッドセット端子、USB 3.0 Type-Aを用意

CF-FV4KSCCPには、本体、ACアダプター、バッテリーパック(S)、バッテリーパック(L)、説明書類が同梱。容量はバッテリーパック(S)が30Wh、バッテリーパック(L)が56Wh。バッテリーが2種類付属しているのは珍しい
キーストローク2mmで打鍵感は良好
ホイールパッドは好みが分かれる
87キーの日本語配列キーボードはキーピッチが約19mm、キーストロークが約2mm。最近のノートPCとしてはキーストロークが深く設定されており、打鍵感は良好だ。ただし底打ちするほど強く打鍵すると、音は大きめだ。
文字キーについては数分タイピングすれば音を立てない力加減をマスターできるが、Enterキーについては強く打ちがち。喫茶店などの静かな環境では少々配慮したほうがよいと思う。
ホイールパッドはLet’s noteのアイデンティティーとも言える装備。筆者は従来モデルでは3本指ジェスチャーをしにくく感じていたが、本モデルは従来比約2.2倍に面積が広げられており、かなり操作しやすくなったと思う。しかし好みが分かれる入力デバイスであることには違いはない。できれば店頭などで実機を触ってみることをオススメする。
14型QHD液晶ディスプレー(2160×1440ドット、3:2)の細かなスペックは公表されていない。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「Color AC」で実測したところ、sRGBカバー率は97%、sRGB比は103%、AdobeRGBカバー率は76%、AdobeRGB比は76%、DCI-P3カバー率は76%、DCI-P3比は76%という値が出た。
昨今のモバイルノートPCに搭載される液晶ディスプレーとしては標準的な色域である。試用機はやや暖色寄りの発色だったが、色調整で補正できるレベルだ。
Webカメラ(1080p)の画質については、室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できた。ちなみに「Panasonic PC設定ユーティリティ」ではカメラの明るさを自動補正する設定が用意され、
また「Panasonic PC Camera Utility」では画質を手動で細かく設定可能だ。画質自体が向上するわけではないが、明るさ、ホワイトバランス、コントラストなどを細かく調整したいのなら、本ユーティリティーを利用するといい。
第13世代CoreのPシリーズ
「CINEBENCH R23」のマルチコアスコアで9939ptsを記録

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