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石川温のPCスマホニュース解説 第237回

グーグルのAIは、ウェブサイトの劣化を“浄化”してほしい

2025年05月23日 17時00分更新

文● 石川温

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 2025年5月20日(現地時間)に開催されたグーグルの開発者向けイベント「Google I/O 2025」。同社の生成AI「Gemini」の進化など、興味深い発表が相次いだ。

 基調講演では最初から最後までAI関連のトピックが語られたが、個人的に抱いた感想としては「グーグル自身が築き上げてきたビジネスモデルを自らAIによって変えつつあるな」というものだった。

グーグル版AI検索「AI Mode」

 基調講演のなかで特に興味深かったのが検索における「AI Mode」の導入だ。

 グーグルにとって、検索事業は収益の大黒柱だ。人々がサイトを検索することにより、広告収入が発生。グーグルにおける収益の大部分を支えている。

 すでに検索においては「AI Overview(AIによる概要)」が導入されている。

 ワードを入れて検索すると、その結果の概要をテキストの文書として出してくれるというものだ。ちょっとした調べものであれば、その概要を読むだけで、なんとなく理解ができる。もっと深く知りたいと思えば、その下にリスト化されている様々なウェブサイトを見に行くことになる。

 一方、「AI Mode」では、ユーザーは単に単語をいくつか並べて検索するのでなく、長文を打ち込んでの検索が可能となる。また、その結果はAIによって、概要というよりも、よりピンポイントでの答えを知ることができる。結果を表すページには具体的な写真やGoogle Mapによる位置情報、さらに買い物であれば、すぐに購入できるサイトのリンクも貼られている。

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